東横インは、浮世絵に描かれている日本文化の心に共感し、応援しています。

葛飾北斎(代表作:富嶽三十六景シリーズ)や歌川広重(代表作:東海道五十三次シリーズ)が江戸で有名になったのち、この二大浮世絵師は「花鳥図」と言われる花や草、鳥を描く日本に古くからある絵画ジャンルに揃って挑戦し、数多くの美しい浮世絵版画を残しました。そんな作品群から「ファブリックパネル」として取り出し、東横インホテルの客室に展示しています。

江戸っ子は自然を好み、花を好みその栽培技術も目覚ましく発展させました。幕末に来日した、英国人プラントハンター、ロバート・フォーチュン氏が、百万都市・江戸を「美しいガーデンシティー」と評したと言われています。これら花鳥図を含めた浮世絵は、江戸から明治へと伝わり、更には海を渡り、様々な形で西洋画の印象派等へ影響を与えています。

アメリカの雑誌「life(1998)」の企画で「この1000年で重要な功績を残した世界の100人」の中で唯一日本人として葛飾北斎が選ばれました。そして北斎の描いた美しい青は「ヒロシゲブルー」「北斎ブルー」として、印象派などの世界の画家たちにも影響を与えています。

東横INNの経営源流となっている「三方(売り手・買い手・世間)よし」とは、先ず宿泊いただくお客様、ホテルのある地域の皆様、そして私たちも徳を得るという企業文化で、ちょうど北斎や広重たちの描いた浮世絵の時代から伝わる日本の文化、江戸の極意のひとつです。