「FLOWER series」No.09
「六花鳥 目白鳥玉雌椿」
(めじろちょうぎょくめつばき)
歌川広重 1830年頃
歌川広重さんの藍刷りの椿(つばき)です。日本原産の椿は「日本書紀」にも表れ、徳川二代将軍秀忠が愛し、各地でも新種が開発されました。広重さんも花を愛し生涯、花のを描きました。この「藍色」は、ジャパンブルー、ヒロシゲブルーとも呼ばれ、元はドイツ・ベルリンで開発されたベロ藍(ベルリン藍がなまったもの)で、その使用発展に平賀源内さん、伊藤若冲さんも関係していたと言われる世界に愛されている日本の色です。